ご挨拶 





院長 江頭啓介

 

昨年3月11日に東日本大震災が発災して早1年が過ぎました。先日所用で仙台に行く機会がありました。仙台市中は外見上は道路のでこぼこが有るほかは震災の影響はほとんど感じられませんが、一歩郊外や周辺地区に行くと震災の復旧復興はまだ始まったばかりだということがよくわかります。田圃は地盤沈下のため沼地となっており、流され壊れた漁船がそのまま残っていますし、家屋の跡にはコンクリートの土台が残っているのみという荒涼たる光景で、住宅再建は全く行われていません。所々に残された家は損壊しており空き屋となっています。海岸近くに行くと、瓦礫がうず高く積み上げられていました。住民の皆さんの生活が平常に戻るには4,5年はかかるとの印象を受けました。私たちは、自分にできる支援を息長く続けて行かねばならないとの強い思いを持ってかえって参りました。

 この1年は私たち日本人とはどういう人間か、日本の有るべき姿とは何かについて改めて考えさせられた毎日でした。大震災に遭遇したときの日本人のとった連帯的行動、冷静で節度ある態度は世界の人々を驚嘆させました。大東亜戦争敗戦後、個人主義が浸透し利己的になったと言われる日本人の精神性の復活とも思えるものでした。また福島原発の事故は別として、大津波を自然災害と受け止めそれを知恵と工夫を集めて乗り越えようとする人々の態度の基となっている自然観です。これら自然への畏敬と、人の絆への気づきは日本人の価値観を変化させ、日本再生への大きなエネルギーになる事でしょう。

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