ご挨拶

ご挨拶

さくら病院理事長 江頭 啓介


 年度が変わり、皆様には新たな気持ちでお過ごしのことと存じます。
 私たちは昨年末以来、新型コロナオミクロン株による第6波の感染蔓延を体験しました。このウイルスは感染力が非常に強いため、予防をどうすればよいのか社会全体が戸惑わされました。また重症化は少ないと言われていましたが、高齢者や基礎疾患を持った方が多く亡くなられました。ウイルスは変異を繰り返しながら、従来の季節風邪のように、次第に人間になじんでくるのでしょうが、それはもう少し先のことでしょう。明けない夜はありませんが、しばらくはくすぶったような感染状況が続く事への覚悟は必要でしょう。一人一人が、マスク着用・手洗い励行・3密を避ける行動といった、ウィズコロナの生活様式を身に着けた上で、社会経済活動をする時期になったのではないかと思います。コロナの体験から、生活の安心安全には、国民皆保険制度や介護保険制度などの社会保障制度がとても大切なことを、私たちは改めて教訓として学びました。そして、医療機関と保健所との連携の重要性も再確認させられました。この連携を平時でも継続し、地域社会を支えていくことが課題となるでしょう。
 これからデジタル化の進展で医療の形は変わり、「医療・介護・保健・生活支援・くらし」を繋ぐ地域包括ケアも、対象年齢を拡げる方向で構築されるでしょう。さくら病院は大きく変化する時代にあって、皆様のお役に立つ病院になるように職員皆が一致協力して努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

令和4年4月